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アルミダイカスト・鋳造金型の予防保全および不良率低減

金型の侵食や溶損、ヒートクラックを予防
製品の不良率を低減

アルミダイカスト・鋳造金型では、高温の溶融アルミが高速で流れるため、金型表面に侵食や溶損が生じます。
また、加熱による膨張と冷却による収縮により、ヒートクラックが発生します。
デポシリーズではサーメット電極をコーティングすることにより、金型の溶損、焼付き、カジリ、ヒートクラックなどを予防。
湯流れも向上し、製品の不良率を低減します。

コーティング処理による溶損状態の比較

コーティング処理を施したテストピースの溶損量は、未処理に比べ10分の1以下という結果が出ています
テスト条件/試料:SKD61、溶湯:Al : ADC12(680℃)溶剤に浸け30rpmで回転
  • 耐溶損試験 1

    耐溶損試験 1

    ※タングステンカーバイド
  • 耐溶損試験 2

    耐溶損試験 2

    溶損量:未処理に比べ10分の1以下

コーティング処理による効果

金型の摩耗予防

金型の摩耗予防
未処理 溶融アルミは金型内を高速で流れます
この時、金型表面に摩擦が生じ摩耗が進みます
処理済 硬度 350-400HMV の金型に対し、サーメット電極によるコーティング層は
2000HMV 以上と圧倒的な硬度により摩耗を予防します

金型の溶損の予防

金型の溶損の予防
未処理 金型表面は高温の溶融アルミと接することにより、徐々に溶け出し溶損が発生
処理済 金型表面にヌレ性の悪い(反応しにくい)材料でコーティングすることによって、溶損量を 1/10 程度に抑えます

金型の焼付き・カジリの予防

金型の焼付き・カジリの予防
未処理 溶融アルミと金型表面は反応しやすく、接触面では焼付きが起こりカジリが発生
処理済 溶融アルミに対してヌレ性の悪い(反応しにくい)皮膜で金型表面を保護し、焼付き・カジリを予防します

金型のヒートクラックの予防

金型のヒートクラックの予防
未処理 金型表面は注湯時の加熱(膨張)と離型剤スプレー時の冷却(収縮)の繰り返しによって応力が蓄積し、ヒートクラックが発生します
処理済 コーティングによる金型表面の細かい凹凸に介在する微小な空気の断熱効果で金型の膨張・収縮を抑え、ヒートクラックを予防します

金型の湯流れ性の保持・欠肉の予防

金型の湯流れ性の保持・欠肉の予防
未処理 溶融アルミは冷却された金型表面に接触し冷やされ、湯流れ性が低下し製品に欠肉が発生
処理済 コーティングによる金型表面の細かい凹凸に介在する微小な空気の断熱効果により、溶湯の温度・流動性を保ち、欠肉を予防します

溶湯の流動方向の制御・湯じわの予防

溶湯の流動方向の制御・湯じわの予防
未処理 溶湯は金型の設計方案によって流動し、湯境部に湯じわが発生することが有ります
処理済 湯境部付近に面租度のあるコーティングをすることによって、溶湯の画一的な流動方向を制御し、乱流により湯じわを予防します

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