放電被覆・肉盛装置デポシリーズ
特長
■ 高品質・高機能処理
熱入力が低く、ゆがみ・ひけ・巣・応力等が発生しません。
ワーク表面下に強固な拡散層を形成するため、密着性が良く処理後に剥離しません。
シールドガス(アルゴンガス等)により処理中の酸化を防ぐため、良質な肉盛処理が可能です。
■ 広い適応性
装置はポータブル。100Vの電源があればどこでも処理が可能。
大きなワークも分解せずに、必要な箇所だけに処理できます。
ワークの予熱や後熱の必要がなく、作業効率を大きく向上できます。
肉盛量を0.1㎜単位でコントロールできるため、余肉量が少なく仕上時間を短縮できます。
処理層が摩耗しても、その上から重ねて処理できます。
他の肉盛技術との比較
項目/処理法 デポシリーズ 溶射 スポット溶接/溶接
板・ワイヤ 粉末・ペースト アルゴン溶接
①取扱性 5 3 5 5 2
②熱入力 5 3 5 5 1
③ワークのゆがみ・ひけ 5 3 5 5 1
④密着強度 4 2 1 1 5
⑤現場作業性 5 3 5 5 5
⑥肉盛スピード 3 5 2 2 5
⑦設備費用 4 3 4 4 5
⑧肉盛費用 5 3 4 4 4
⑨肉盛材料 Ni、Co、Al、Cu合金他
(電極)
全金属、セラミック他(粉末・ワイヤ) 銅(板・ワイヤ) 銅(粉末・ペースト) 全金属(ロッド)
⑩適用材質 全金属 全金属 全金属

   5(優・適または安価)

   1(劣・不適または高価)


適用素材・適用例
■ 適用素材
肉盛可能なワークの素材は低炭素鋼、中炭素鋼、工具鋼、金型鋼、鋳鉄、鋳鋼、ステンレス鋼、アルミ合金、銅合金、ニッケル電鋳型、銅電鋳型およびほとんどの 電気伝導体が対象になります。
■ 広い適応性
プラスチック成形金型の肉盛補修 プレス絞り型の肉盛補修・コーティング処理
ゴム成形金型(タイヤ金型等)の肉盛補修 プラスチック成形金型へのコーティング
アルミダイカスト製品の鋳造欠陥補修 ダイカスト金型へのコーティング
シャフト、ロール等の機械部品の肉盛補修 パイプ加工用具の滑り止め加工・・・等
■ 安全性
操作は簡単、誰でも高品質の処理が可能です。 紫外線防止メガネ着用程度の軽装で作業ができます。
騒音、粉塵、排液、強い光、悪臭などが発生しません。 二重の安全回路により作業の安全性が確保されています。

アプリケーター   【デポシリーズで共通に使用できるアプリケーター各種】

標準型 小型 振動式 超音波式※2
本体寸法 最大径ø (mm) 91 48 48 25
長さ (mm) 302 224 206 150
重量 (kg) 2.6 1.0 0.8 0.12
電極の運動 回転
1~1,050 rpm
回転
2,000~8,000 rpm
振動 (前後)
3,000回/分 (50Hz)
3,600回/分 (60Hz)
振動 (前後)
12,000回/秒
使用可能電極サイズ (mm) ø1~10 ø1~4 ø1~3
1×3 (平板)
2×2 (角) ほか
1×3 (平板)
使用目的 コーティング
肉盛 × ×
グラインダー※1 × × ×

   ※1軸付砥石等を用いての研磨により、肉盛前のスキンカットや肉盛後の仕上加工を効果的に行えます。

   ※2発振ユニット:寸法/120×215×70 mm  重量/1.5kgです。

肉盛用電極   【デポシリーズで共通に使用できる電極各種】
コードNo. 適用素材 硬度(HRC) 適用例
SD-01 SKD-11、NAK、HPM、PDS、SCM、STAVAX、S50、SC、FC、FCD、SUS、その他の銅種
ベリリウム銅
ニッケル電鋳、その他
35 ・製品にバリが発生したプラスチック成型用金型のPL部への肉盛補修。
・ダイカスト金型の溶損部の肉盛補修。
・ロール、ラム、シャフト等の肉盛補修。
SD-11 51 ・焼入れ鋼への肉盛補修。
・ステライト溶接の欠肉、ひけ、ピンホールの肉盛補修。
SD-21 60 ・焼入れ鋼への肉盛補修。
・シボ加工、クロム、めっきが必要な肉盛。
AL-02 アルミ合金 - ・アルミ合金製金型の肉盛補修。
・アルミホイールの巣孔の肉盛補修。
・アルミダイカスト製品の巣孔の肉盛補修。
CU-02 銅合金 - ・ベリリウム銅製の金型への肉盛。
・銅製の金型への銅合金の肉盛。

肉盛補修例